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優美な姿に蘇り

2012.09.20


東京駅の建物はその姿が良く
東京(日本)を代表する洋式建築の一つです。
この度、大規模な修復工事が施されているとのこと、
完成間際のその姿を見る機会がありました。

あまりに美しい姿に思わず感動しました。
 (それにしてもこんなに優美だっただろうか・・・・?)
その理由は・・・・・・・・
以下、雑誌「トランヴェール」から抜粋したものです。

空襲で失ったドーム型の屋根を
この度67年ぶりに復原したとのことでした。
 (なるほど以前の屋根とは違うわけですね・・・!)
さらに、今回の修復工事にあたり、
屋根材のスレートは宮城県産とのことです。
受注は石巻の会社です。
出荷間際の昨年、
東日本大震災の津波により倉庫から6万枚全て流出。
その会社では社員総出で一枚一枚集めたとのこと。
祈るような思いだったことでしょう。
何とか4万枚のスレートを集めることができたのだそうです。
震災をくぐり抜けてきた一枚一枚が
華麗に蘇ったその姿の一端を担ったことを知ると、
真新しい屋根が、一層神々しく輝いて見えます。
明治時代、新たな日本建築の幕開けに際し
第一号の洋式建築家として名を残された辰野金吾氏の作品。
皇居に向かいシンメトリーに佇む、
日本の近代建築の先駆けらしい華麗な姿を見せてくれます。
この10月には完成お披露目となるそうです。

外国の模倣と言えばそれまで。
しかしながら当時の日本の、
新しい建築への意気込みと気概を感じられること、
日本人らしい細やかな美意識と、
建物に残る時代の空気感に、
近代洋式建築が好きです。(壁の装飾一部でも)
見かけては立ち寄り、見るためにも出掛けますが、
地元仙台には少なくなってきたのが残念です。
解体の一因として地震被害や維持関係もあるのでしょう。





優美な姿に蘇り

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