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木の力、自然の力

2012.02.27


日曜の朝、TVで震災後の復興について対談していた番組があり、
そこで木のお話が出たので、興味深く見ました。

あの津波による壊滅的な被害の中で、
津波に耐えたもののひとつ・・・・・
その土地本来の常緑広葉樹なのだそうです。
地中深く根を張っていたので、踏ん張れたのでしょう。
津波ばかりでは無く、これまでの災害でも(阪神大震災など)
火災の拡がるのを防いでくれたりした例も多いとのことでした。
昔から≪鎮守の森≫≪火伏木≫と言われるように、
木の力を知る昔人は、木を大切にしてきたのでした。

そういえば以前に見聞きしたお話です。
或る神社で、長年何度も落雷があったのですが、
その都度境内の御神木に落ち、
度重なる落雷にとうとう、木の形を失うまでになってしまったとのこと。
身をていして守ってくれた木のおかげで神社は火災を免れたとのことです。
東北では(仙台など)個々の家々でも防風林の役目で、
≪居久根(いぐね)≫と呼ばれる屋敷林で家を囲んだところも多かったのでした。
家の普請をする際にも利用したそうです。
思えば自身も、家の周りを桜や、どんぐり、竹などに囲まれた中で育ちました。
杜の都と言われるようになった頃の仙台の、
市内住宅地にはうっそうと茂った屋敷森が多かったそうです。
古来から、木や森、山を神格化し崇めて来た日本人。
それは遺伝子にもしっかり受け継がれているはずなのでしょう。

番組によれば、
いま津波被災地再生案として、植林による、
『森の防潮堤プロジェクト』が進められようとしているのだそうです。
ガレキを砕いて小山を作り、(それはそのまま強固な土台となる)
一帯にその土地に合った本来の種類の樹木を植えるとのこと。
この〝土地に合った本来の″ということがとても重要なのだそうです。
今、ガレキの受け入れが問題となっており、
復興の進まない大きな原因の一つとなっていますが、
これが実現されると一石二鳥どころではない、
素晴らしいプロジェクトとなりますね・・・・・。
津波を経験した子供たちが大きくなった頃には、
木々の茂った立派な森が形成されていることでしょう。
何だかこころがムクムク明るくなるお話です。

〝どんなに科学技術が発達し進歩したとしても、
自然という大きな力に寄生し、
自然と共存して生きていかざるを得ないという、根本に立ち還ること″
プロジェクトを進める専門家(宮脇昭 横浜国立大教授)の締めのお言葉に納得、
深く頷きました・・・・・・・・。




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